どうも、花粉症で小学生の頃から苦しめられ生きてきたぶなです。
今日は花粉症の人が併発しやすいと噂の口腔アレルギー症候群の話。
梨とかびわ、果物を食べた時に口が痒くなる人はこれかもしれないので気をつけてください。
今日はこの話。
梨を食べると口が痒くなる
ぶなの家族は果物が大好きで、小さい頃から桃狩りに連れて行かれたり親戚から梨が送られてきたりびわを祖母が買い込んできたりミカンの箱が山積みになっていたりする。
当然ぶなも(スイカ以外は)果物が大好きである。特に梨。
梨が大の好きに入る部類で梨が食べたいがために梨の皮剥きを練習したほどである。
しかし人生というものはそうもうまく行かないもので、中学生くらいの時、梨を食べると急に口が痒くなるようになった。
舌に擦り付けるように食べれば舌が。
唇ではむように食べれば唇が。
ピリピリするような痒さがぶなを襲うようになった。
次いで大好きな桃、千葉県ではよく見る枇杷。どちらも生で食べると口が痒くなるようになった。
何かのアレルギーかしら、と家族から生で食べることをお勧めされなくなって早10年が経つ。
アレルギー検査はいらない
10年も経った今でも口は痒くなる。
食べ物に関するアレルギーなのだろうと、重い腰をあげアレルギーの検査をしてもらおうと病院を受診した。
梨とか意外にアレルギーがあっても困るので何十食品かの食品アレルギー検査をしてもらおうと先生に頼んだところ衝撃的な発言を受けた。
「血液検査で陽性でも実際に発症する基準とずれるから食べられる人はいるし、陰性でも食べられない人がいる」
「検査はお金がかかるし、結局自分で食べてみるしかないから心当たりがないなら特に検査はしないよ」
とのこと。
あまりにきっぱり言われてしまったので、ぶなは一瞬アンチアレルギー検査陰謀論的な何かを疑ってしまった。
調べた。
そして自分の無知を恥じた。
血中抗原特異的IgE抗体検査
個別の食物(アレルゲン)ごとの血液中の「IgE抗体」の量を測る検査です。特定の食物に対する「IgE抗体」の値が高い場合、その食物を摂取して症状が出る可能性が高くなりますが、値が高いからといって必ずしも症状が出るわけではありません。*この検査値だけで食物アレルギーの確定診断を行うことはできません。
*食物アレルギーの診断の補助的な検査です。
実際に食べることでアレルギー反応が出るかを確かめる、という極めて原始的で前時代的なように感じる「食物負荷試験」に勝るアレルギー判別方法はないらしい。現代には。
ここからはぶなが行った病院の先生曰くだが
病院的には検査は結果が大して嬉しくない割にいい感じにお金も取れてお得
らしい。
衝撃的だった。いい知見を得た、のかもしれない。
まぁいくら意味が薄いと言ってもテレビで見るような
「えぇ〜エビ大好きでいつも食べてるのにエビアレルギーの可能性があるの〜〜〜!?」
見たいなことがやりたいのでいつかどっか別の病院で物見たさだけで受けると思う。
口腔アレルギー症候群
じゃあ結局ぶなのアレルギーはなんなのかと尋ねると、
「口腔アレルギー症候群」
という物らしい。
これは前述の食物負荷試験的な解釈で食べたら反応が出るのでアレルギーと認定されて、かつ花粉症と併発しやすいということで確定らしい。
気になる人はここが詳しいので見るといいだろう。
何かというと
生野菜とか果物が持つようなアレルゲンの構造が似てるので口の中で花粉と間違えてアレルギー反応を起こし、
口が痒くなったり痺れたりむくんだりする。中にはアナフィラキシーショックを起こす人もいる。
アレルギーである。
梨は?
先生からもらった資料によるとどうやらぶなはシラカンバのバラ科の食べ物の一部が反応を起こすらしい。
梨、桃である。
一部、と言っているのは同じ科であるリンゴやさくらんぼは苦もなく食べられることからだ。
食物アレルギーは複雑なのだなぁ(小並感)
食べられないの?
しかしどうしても食べたい。
ぶなは!梨が!
どうしても食べたい!!!!
というわけで聞いてみたのだ。
「たまに食べたらダメですか?」
死ぬほど怒られた。
食べ物のアレルギーは食べ続けるほど累積して悪化していくものらしい。
今は口が痒いだけで済むかもしれないが、そのうち急に強いアレルギー反応を起こしたり、アナフィラキシーどころじゃ済まないことになってもいいなら食べてもいいと言われた。
懇々と諭されてしまった。
幸い生で食べるのが反応を起こす原因であり、加熱や加工をすることでなんかしらの成分が変性(あってないかも)し、食べられるようになる。
桃ならネクターだったり、砂糖漬けするだけでぶなの場合は食べられるようになると告げると、そういう食べ方ならいいですよと許可を得た。
梨はどういう食べ方をすれば?と諦められず聞くと先生が大変困った様子で「......加熱して食べて見たら.....?」と絞り出した。
ぶなは梨をほとんど食べることは叶わなくなってしまった。
緊急薬と強いアレルギー反応
最後に薬を処方してもらった。
緊急薬、と見出しをつけたものの、要は
「食べるつもりなかったのに料理に入ってて反応が出ちゃった時」用の薬である。
決してこれを飲めばいいから梨が食べられる薬ではない。断じて。
ぶなは身に危険が迫るほどのアレルギー持ちではないため今までアレルギーの怖さを知らなかった。
実際、微量でも体に入れると痙攣を起こしたり命に関わったりする人は多く存在していて事件沙汰にもなっている。
joshi-spa.jp
これの1件目がまさにそれ(2件目以降は関係ない)。
アルバイト先に食品関係を選ばなかったから、余計にぶなには感覚的に遠い話なのだが、「ちょっと失念」では済まされない人的災害につながりかねない。
まさに当人以外には対岸の火事という食物アレルギーである。
食べられる人であることを忘れないように、食べられない人への配慮をより一層深めなければならないことを自覚した。
そして意図せず「食わされる」ことがあることを先生から教えてもらい、そのためにも自衛の手段として緊急薬を持ち歩くように念を押されたのだった。
まとめ
ぶなはついに梨も桃も生で食べられないとわかった悲しい出来事だったが、食物アレルギーに関して深い学びを得ることができた日だった。
みんなも身近に食べられない物がある人のことはとても大事に、丁重に、厳重に気にして生きて行ってほしい。間違っても食べ物で人を傷つけるような真似はぶなもしたくないものだ。
...実は他にも食物以外の血液検査の結果黒カビとハウスダストのアレルギー反応も見つかったのだが、それはまた別の日に書くこととする。
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