ぶな記

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Switch版Graveyard Keeper クリアレビュー!不謹慎な牧場物語の異名は伊達じゃない

どうもぶなです。
本日はネタバレ込みでGraveyard Keeperというゲームを話していこうなどと。

途中まではネタバレなしで書くので気になり始めた人はご購入へどうぞ。

Graveyard Keeper

今年初め、2月までのSwitchゲームセールで800円まで値が落ちていた本インディーズゲーム。

ロード画面

ぶなはSwitchで遊んだが、steam版もある。steamのほうがもう一個追加でDLCがあって長く遊べるかも、羨ましい。

巷では「汚い牧場物語「不謹慎極まりない」などと揶揄されている。

本ゲームは異世界転生した主人公が墓守になって元の世界に戻ることを最終目的とするゲームである。

現代でコンビニに寄った主人公

教会の主になって適当な言葉で教祖を務めたり

ロバが運んでくる遺体を解剖して人肉を食肉と称して売ったり

ほら!新しい死体だよ!
肉を抽出するんだぜ

遺体を埋めたり

最高レアリティのお墓を目指せ!

錬金術と称して脳や腸をすりつぶして素材を得たり使ったり

畑で最高品質のカボチャを目指して農作したり

釣りしたり

モンスターを倒したり

料理したり

木を倒して丸太にして加工したり鉄を掘ったり

求めるアイテムを取るためにNPCに盗んできてもらったり......等々

オレ、しゃれこうべじゃねーか!

コンセプトは牧場物語なのにどこか倫理観のぶっ壊れたゲームになっている。

ルーンファクトリーシリーズや牧場物語シリーズ、ひいてはアトリエシリーズ系の農場・錬金作業ゲームが好きなタイプには大変むいているゲームである。

テイストとしてはかなりルーンファクトリーに近いと思う。モンスターを使役することとラブコメ要素を抜いたらほとんど同じことができると思って良い。

6日周期の一週間

やることが......!やることがあまりにも多い......!

各マークが割り振られた6つの曜日をひたすら繰り返していくこのゲーム、NPCからのお使いクエストがそのまま全てエンディングに直結する。

したがってNPCたちが否が応でも大事になってくるのだが、本筋に関わる彼らは曜日固定で登場する。

すなわち6日に1日しか話すことができない。

次に会う6日後までにお使いの品を集めなければその次は12日後になってしまう。が、他のNPCのクエストも並行して進める必要がある。

とにかく忙しい。

マルチタスクな日々を過ごすことになる。

特に最初の方は木を切り倒すスタミナや木材を加工するスタミナの回復手段が乏しいため、長い時間を眠って過ごすことになり、目まぐるしく日々が過ぎていく。

実際、NPCのお使いをこなせずまた6日後かぁ、と絶望してもすぐ会えることだろう。
忙しくて。

やれることが多い

やることも多いがやれることの幅も広い。

主人公の成長要素として「テクノロジー」というものがある。

伐採や収穫、その他諸々の動作に3色の経験値が割り振られており、蓄積した経験値を消費して新しいことができるようになる。

より大きな木の伐採や新しい加工技術、それら全てを貯めた経験値を引き換えて得たテクノロジーで執行可能になる。要するにスキルと捉えてもらっても構わない。

このテクノロジーの解放により主人公は錬金術ができるようになったり、ガラスを砂から作れるようになったり、鉄鉱石を加工できるようになったりする。

そうして広がったテクノロジーを利用して、どんどん無茶振りがすすむNPCの「おつかい」を消化していくのである。

金集めが楽しい

お金を集めるのが難しいゲームである。
お金には銅貨→銀貨→金貨のグレードがあり、それぞれ銅100=銀1 銀100=金1となっている。

特に序盤は、墓守のところに遺棄された遺体を丁寧に埋葬することで得られる埋葬証明書を銀1.5で売って生計を立てることになる。

しかし物語が進めばぶどう園を作成し、錬金術で作成した肥料によりできた、最高品質のぶどうを元手にワインを作ることで金の荒稼ぎができるようになる。

また、農作が軌道に乗ればカボチャや玉ねぎを木箱売りできるようになるため、週に1回、安定して金貨1の収入を得ることも夢じゃない。

主人公は教会の教祖でもある。
教会のグレードをあげ、ありがた〜いお言葉をつらねることで信者が寄付というお金をボロボロ落としてくれる
これは最終的にはそれほど大きな収入にはならないが、定期的に何もしなくても溜まる金はありがたい。

DLC、どれを買うべきか

ぶな、最初はDLC未購入でゲームを進めていたが、それは間違いだった。

懐に余裕がある人は是が非にでもDLCを買った方が良いと断言する。

コラ画像ではありません


Switch版ではDLCは全3種類ある。

  • スーパー便利労働力ゾンビの解放(Breaking Dead)
  • エンディング含むストーリーへの大幅な裏説明金策の一種になる酒場運営の解放(Stranger Sins)
  • マルチエンドなサブストーリーの追加と自動農園・牧場・オートランダム料理等ができる集落の追加(Game of Crone)

である。


今My Nintendo Storeを覗いたところ、最後のGame of Croneだけ1000円台で少し高い。

まず絶対に買ったほうがいいのはBreaking Dead。これ一択である。ゾンビが便利すぎる。

遺棄された死体にゾンビジュースを注入して自分だけの生ける屍にしたら、そいつが材木も切ってくれるし農作業もしてくれるし運搬もしてくれる。

全ての煩わしい作業から解放され、一日を結構有意義に使えるようになる。

ゾンビを運搬する墓守

石、木材の収集を自動化し、ゾンビにアイテムを作らせよう。
作業をゾンビに任せることで、墓地の庭の手入れがこれまでにないほど楽になります。
ゾンビが商品を自動販売する物流チェーンを作り、追加収入を手に入れよう。
ゾンビを変更してアップグレードし(より良い臓器が必要な場合あり)、ゾンビを効率的に働かせよう。
※メーカーによる説明です


次の優劣はつけづらいが、ストーリー重視でいくならStranger Sinsになる。本作はエンディングまで行っても結局よくわからない、というところがあり、これなしだと消化不良になりそう。

そもそも牧場物語特有の作業を楽しんでいるならともかく、ストーリーに対して満足度を求めるならこのDLCはあったほうが理解が深まっていいと思う。

メインストーリーでは関わらないその他のNPCともお使いが発生することでそれぞれの人となりがよくわかる。濃いキャラクターたちと仲良くなれるだけでも一入である。


最後にGame of Crone。ぶな的にはこのDLCのストーリーは楽しかった。本筋とは独立したストーリーかつマルチエンドで、エンドの選択によってはせっかく作った集落が吹き飛ぶので注意が必要だが......。

ここで作成する難民用の集落では貴族から落ちた難民が日々を生きるために農作をしたり料理をしたりする。そして倉庫に溜められた農作物や料理を主人公はかすめとれる。しめしめ。

オート料理はここにしかないので、適当に素材を入れておけば適当に料理をしてくれる、というのは見ていて楽しかった。(諸事情により料理を食べる機会が減る可能性は大いにあるが)


ちなみに全てのDLCのストーリーは本編と並列で進められるため、買うなら早く買った方が良い。
お使いごとはマルチに進める方が効率が良いので。

良くないところ

ざっと面白いところばかり話してきたが、せっかくなのでむむ、と思ったところも書いておこう。

大きく4つかなぁ

  • 誤訳
  • エラー落ち
  • 作業ゲー
  • 難しい


まず誤訳はちょっとある。
そもそもロシアで開発されたゲームらしく、現在......諸々の事情で開発者らが引越しを進めているようで.....
デバッグにも時間を裂けていない状況らしい。

特に改行にはおかしいところがあるが、ストーリーが追えなくなるほどとんでもねえ誤訳があるわけではないので、クスッとすれば済む話である。

次に割とエラー落ちする。
このゲームは能動的にセーブができず、ベッドで寝る以外のセーブ方法がない自動上書きセーブシステムである。

ちょっと主人公を寝かせないで作業しているうちにエラーで落ちてしまった時の悲しみたるや.....。

ハマると何時間もとかしてしまうタイプのゲームなので、セーブもあんまりしないスタイルになりがちなのだが、意識的にセーブをしよう。

注意したいのはDLCの酒場イベントや場所移動が入るイベントやエンディング。

それぞれイベント時の場所遷移でエラー落ちすることが多いため、お使いをこなす前やイベントに入る前は必ずセーブをする癖をつけておくと良いだろう。

また、酒場イベントはロード後すぐイベントを起こすことでエラーが落ちなかったという報告もある。

これは覚えておいて欲しい話だが、DLCのStranger Sinsを終えた後のスチル入り回想を聞く時、Switch版はテレビモードでやらないとバグる。実際ぶなはバグったため、DLCを買う人は頭の片隅にでも入れておくと良い。


それから作業ゲームの域を出ないこと。

ぶなはシムシティのような作業全振り牧場物語のような合理性追求ゲームをちょうど求めていたため、かなりハマりが良かった。
1週間足らずで50時間超遊んでいたらしい。

しかし基本的にはNPCのおつかいを延々と繰り返すゲームなため、単調だと感じる人もいるだろう。

ゾンビがいるDLCなら作業間も多少は薄れるが、時間までに物を作って、素材が足りないことにやきもきして、店の営業時間を過ぎたことに発狂して......というのを楽しむゲームなので、根気が必要なことは間違いない。


最後に結構このゲーム、難しい。

大手会社のゲームのようにチュートリアルが懇切丁寧ではないことが割と多い。そして次に何をするべきなのかが雑多に残されたりなかったりするのでNPCの会話を聞き漏らすとちょっと詰みかねない。

攻略サイトを絶対に見ないスタイルの人でも、観念してサイトを見たほうがいい時が結構ある。ぶなはあった。
攻略サイト見たくない派のぶなは見ないで進めていた挙句一人のNPCのお使いクエストを完全に無視し、ゲーム要素を一つ失っていた。草。


難しさでいうと攻略サイトにも難があり、日本語化された攻略サイトの情報に乏しい
正直wikiのコメント欄で良い情報を得ることも多々あるレベルであり、調べてもわからないことは0ではない。

それでもストーリークリアだけに絞ればそれほど困らないはずではあるが......。

Graveyard Keeperはいいぞ!

長々話したがここで一旦区切りをつけよう。

ぶなはDLC込みで計50時間以上このゲームに時間を費やした。
難しいとはいえ非常に秀逸な台詞回しや個性的なNPCのもと、異世界転生者らしく現代の知識を使った墓守としての諸々の開発業務はテンポもよく非常に楽しかった

特にハーヴェステラを買おうかどうか悩んでいたぶなには天啓が降りてきたような素晴らしいゲームだった。

このゲームに不満をつけるとするなら調子こいて睡眠を取らずに墓守を働かせ続けて現実世界2時間分の作業がエラー落ちしたことその一点だけである。


store-jp.nintendo.com

現在(2023/2/21)は特にセールもしていないため通常価格の2,390円でmy nintendo storeでは販売されているようだ。800円程度で本体を買ったぶなが言えた話ではないが、これは2,000円で買っても損しないくらい遊べると思う。

Amazonの方が300円くらい安く買えるみたいだな。セールも待てずに今すぐやりたいぜ!って人はこっちも見てみるといいかも。


操作自体は簡単だし長く遊べるので隙間時間の暇つぶしにも是非。

また、switchにはないDLCがもう一つ存在しているしSteamで遊びたいぜ!って人はSteamを見ましょう。

store.steampowered.com

あとこれからやる人に絶対伝えたいことはたとえ銀貨二枚がどれだけ高くても酒場で転移石は絶対買っとけ!ということと、教会は早く建てろ!ということと速度アップのポーションは入手可能になれば便利だということ。快適さが違う。


この先はエンディング込みでネタバレの話もするので、人を選びますわよ。
ご注意。

クリアしての感想

ネタバレをするんですが





ちょっと.........




NPC間の家族関係多過ぎて笑っちゃった!

ただでさえ狭い村の中でのNPCそれぞれが甥だったり兄弟だったり親子だったりしてぶなはもうびっくり。

特に好きなのは教会のエピスコプと商人の人
二人とも貧しい暮らしをする中それぞれ名誉や金を求めて仲違いしてたのに墓守が仲を取り持ってエンディングには二人仲良しでくるのなんだか感慨深くてにっこりした。

エピスコプは名前が特徴的だしかなり変人よりのナルシストでいちいち面白く、NPCの中で一番好きだった。

でもぶなは教会を建てるのが遅かったのでクエストを進めるのが一番遅くて申し訳ない。お前の銅像が建った時は喜んだよ。

後個人的に好きなイベントはスネーク。
彼が結構素直でジェリー(髑髏)の声を自分の声だと認識してたり鶏を召喚したりで見た目にそぐわずしっかりコミカルでキャラとして良かった。

ブチっとな

特に好きなのはこれ。めっちゃ不謹慎だけど。
しっかり作中で殺人をしてる唯一のシーン。

「やるのか!?今!ここで!?」

となってしまった。必要な犠牲だったのだ......。



DLCのマルチエンディングも面白かった。ぶなは協力ルートを選んだので後味ちょっとしっくりこない感じだったのだが、欲しいパークがあったので仕方ない。

セーブデータが一個しかないのが惜しむべきか、再度やり直す気力がなかったのでyoutube様の実況動画を見るなどして他のルートを閲覧した。

個人的にはしっかりベアトリスと敵対して倒してやりたかったなぁ......。悔し。
あとはずっと酒場でサイコロを振ってた海賊のおっさんが最後の最後になって協力ルートでのみ「呪いでラクダになっちゃったんやでぇ」って発覚するの最高にDLCだと感じた。これ敵対ルートだとまじで海賊のおっさんなんだかわかんなくてウケるだろうな。


Stranger Sinsの方の酒場イベントも面白かった。ただでさえ異世界転生してるのにタイムマシンで200年前に遡ろう!は結構ストーリーとしてパワーを感じて好きだ。

今も存命なホラドリックやチェイン夫人が数百年前も生きている姿を見て「何もわかんねぇや!」って感じだったのに徐々に紐解かれる感じが面白かった。
最後まで読んでも結局明確にはわからないけど、彼らは墓守を契約の保証人として永遠の命を持って監視役として永らえているんだな......。

ディグのおっさんが蜂蜜好きな狂人になっているのも、最後の「かつての賢者が...」のセリフから自由に生きてバカなふりをすることで楽しく生活する一つの策だったのかとか想像が働く。毒入りケーキをにっこり笑顔で作ったりするのはいただけないが、それもまたこのゲームの魅力。

特にずっと謎なんだぜ、というスタンスでいたジェリーが実は極悪非道なあの王でした!というオチは本当にびっくりした。びっくりして攻略動画も見に行った。だって某攻略サイトでは先代の墓守とか言われてたから。
酒が好きだったりちょっとお調子者だったり、こんなのが王だったらちょっと困っちゃうかもねと思いつつ、やっぱり自分が殺される瞬間を思い出すのはきつそうや......って感じにシリアスでその話も良かった。

そして最後にお宝を見つけて気分よく帰っていくのも良かった。

結局主人公がなぜ墓守に選ばれたのかとか、裏エンドで現れたスネーク似のもう一人の自分はなんだったのかとか、結構謎がひた残る感じだったのが若干の消化不良。

墓守とはなんなのか!次元の扉とは結局!の部分が追加DLCとかでまだ望めるのだろうか......。
同開発者は今Portion Permitという薬剤師シムゲームを発売したところなのであんまりこのゲームにはもう手を出さないかな。

これも結構気になっているので、値が下がったりバグなく遊べるという話を小耳に挟んだらダウンロードしに行こう。

そう言えば町に行こうとすると雷に打たれるという話をエンディングしてから初めて攻略サイトのコメントで見て、ずっと眠らせていた町の通行許可証を掘り起こして雷に打たれに行ったことを思い出した。

このゲーム、非売品イベントアイテムをなくすとマージで見つけられないんだよなぁ......。
黄金のリンゴは無限に購入できるくせに各種イベントアイテムの保証がなさすぎる。

一回ミスチャームからもらった何かのアイテムをどっかの荷物箱にしまって忘れて、全ての箱をひっくり返して汗が出るほど焦った記憶がある。その頃はもう30時間ほど遊んだデータだったからやり直すのも非常に億劫だし......。

アイテム整理の話はネタバレなしの方に書いておけば良かったか。


このゲームは本当に誤訳もあるとは言えいい訳され方をしていて、非常にシュールなセリフ回しがぶなにはとても心地よかった。各所で話題になっているBGMや2Dドットも大変に良い。ぶなは商人のメガネクイっ、キラーんのエフェクトが結構好みだ。

決して日本風ではない海外チックなジョークも良かった。そっくりそのままお返しするよ、という雰囲気のキャラ同士の掛け合いもインディーズゲームっぽい。

あとゲーム的にはキャラの話す音声が好きだ。
どうぶつの森みたいな「ぶらぶらぶらぶら」と言葉に合わせて裏で流れる声音がNPCの雰囲気を明確に伝えてくれて大変助かる。どこにいる誰かわからないってことがあまり起きないのも、見た目や性格だけではなく、この声音が一役買っているに違いない。

お気に入りはロバのブヒブヒとなく声。ロバの泣き声って本当はどんななんだろう。




さて、だいぶ今回は文字数を書いてしまったのでここまでにしようかな。
最後まで見てくれた物好きの墓守はともかく、まだゲームやってないけどここまで見てしまった人も、是非graveyard keeperをやってみて欲しい。そういう記事でした。では!





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