電車で定期入れ(Suicaごと)をなくして拾得するに至るまで
ワクチンを打ちました。
打った帰り、そのまま定期を改札を入ったあとになくしたため、当時のことを振り返ろうと思います。
~急遽こんな事態になってしまった人のための要約~
- まず降りた駅で駅員にすぐ伝え、乗っていた電車内を捜索してもらう(同一会社内の中でしか駅員同士の連絡が取れない上、発見された場合に遠くなるので早いほうがいい)
- 乗換駅に電話。可能性のある駅には全部電話する
- 交通系電子マネーで改札に入った後なくした際には現金支払いになるがその際の領収書は取っておく(電子マネーの処理を取り消してもらうため)
- 交番に行き遺失物届けをだす(最終的に駅での取得物は警察に届くため)
起きる
朝から食事なんかに制限もなさそうだったのでだらだら起きました。
持ち物として学生証、接種券が指定されていたのでカバンに詰め込み出立。
接種
大学への道を大幅に間違える。
どうやらGoogle先生は最短距離で近場の幼稚園を突っ切る方向で計算してくれたらしい。迷惑極まりない。
無事に接種が終わる。採血が死ぬほど、文字通り死ぬほど嫌いなので少々怖かったが接種もその後のケアも採血の数十倍怖くなかった。嬉しい。
これであとは家に帰って風呂に入って熱が出るのを待つだけ。
腕を大きく振り回すとどことなく左腕が早くも張っている感覚を覚える。なるほど、副反応というやつか。翌日以降の人が多いと聞いていたが…ぶなの免疫機構は働き者なのだろう。
帰路
過度な運動は控えること。安静にすること。
そんな言葉を思い出しながら座れる電車の席に座り、優雅に最寄りの駅に着く。バッグから定期入れを取り出そうと、探す。
探す。
探しまくる。
おわかりだろうか。
ないのである。
いや、定期入れが。
接種に学生証が必要とのことで持ってきていた定期入れには諸々のものが入っている。ほどほどに大事なものだ。うぬ。
え、ないんだけど。
駅構内に入ってから、最寄りで出るまでの間で定期をなくすことがあるだろうか。あったのだ。事実として。
まず電車の中に取り残されているならこれはまずい。
快速に乗っていたことが功を奏したか、今なら問い合わせることで追跡が可能だろう。バッグの隅々まで漁り絶望する前に駅員への問い合わせが先だ。
最寄り駅員に半泣きで問い合わせる。降りた車両も覚えている。次の停車駅でさっと探して貰えば電車内にないことは確認してもらえるだろう。
ぶなが乗っていた電車の捜索までの間、バッグを再度確認した後、乗車駅に問い合わせを行う。
繋がっているとはいえ違う会社の駅だと、駅間での問い合わせができないらしい。駅員からそう教わったため乗車駅には自分で問い合わせを行う。
混み合っているとの案内電話を待つこと4分。落とし物問い合わせセンターにようやく繋がる。
乗車駅、捜索範囲を伝える。既に見つかっている場合には保管がされているためわかるということだ。
問い合わせから3分。乗車駅に確認してもらったが定期入れの落とし物はないようだ。駅構内に入ってから30分しか経っていない。見つかっていなくても無理はない。
見つかった場合には連絡してもらえるのだろうかと伺うと、そう言った対応はしていないとのことだった。
終電を過ぎれば確実に有ったかどうかの判断がつく。そのためまた明日連絡してくれとのことだった。
わりと急な件なのでそんな悠長なことは言ってられないと思ったが、電話口の人にそこをなんとか、と押し切れる道理もない。引き下がるべし。
みつからない
そうこうしている間に電車内の捜索が終わったらしい。最寄り次の駅で確認してもらったところ、ぶなが座っていた付近に定期入れの落とし物はなかったようだ。
いよいよ雲行きが怪しくなってくる。
がっくりと肩を落としたぶなに最寄り駅員が申し訳なさそうに金額の請求の話を持ち出してきた。
こんな不思議な状況で定期を無くしたぶなが圧倒的に悪い。こちらこそ申し訳ないという気持ちで現金支払いをする。
現金支払いの領収書をくれた。
ぶなのSuicaは乗車したまま降車処理がされていない状態なのである。この領収書を見せることで入場したSuicaの処理を消してもらうように勧められた。
ありがたい、ありがたい。
次の手
最寄り、乗車駅に問い合わせでダメなら、残る手段は警察である。
交番に突撃し、経緯を説明する。
落とし物の登録を行う。仮に駅や電車で見つかったとしても、最終的には駅側から警察に届け出を出してもらうことになっているらしい。
そのため、遺失物届けを出しておけば見つかった時の連絡もスムーズになるとのこと。
住所、名前、遺失物の特徴をがっつり記入する。
遺失物データベースみたいなところにお巡りさんが入力している間、他のお巡りさんは交番前で待っていてくれる。個人情報記入だから待機が必要なのだろうか。
入力待ち
入力待ちの間、突如連絡が来る。電話先には東京都、と書かれている。胸が高鳴ってしまう。
定期入れの中には電話番号の記載されたものは一つもなかった。先ほど電話したから連絡が返ってきたのだろうか。
期待に胸を膨らませ、震える手で電話に出る。乗車駅の事務員からの連絡だった。
ぶなの探している定期入れが見つかったとのこと。本日以降は別部署に輸送されてしまい、本日中に取りに来れるのであれば受け取りに来て欲しいという旨の電話だった。
喜んだ。
人生ハッピーだ!!!
交番のお巡りさんに連絡が来たことを伝える。万が一取得された定期入れが違った場合に備えて、データベースへの入力自体は取り消さないでおくとのこと。
遺失物が完全に見つかった暁には、指定の連絡先か、近くの交番にて遺失物の解除を行なって欲しいとのことだった。優しさが痛み入る。
受け取り
最寄りに最初に着いてから1時間が経過した。今来た道を戻るように、定期入れが発見された駅に戻る。
駅の防災センター事務室、というところで定期入れを保管してもらっていた。
名前と本人確認書を見せ、定期入れを受け取る。事務の方で管理されていた用紙に取得時刻が書かれていたが、ぶなが電車に乗った時間と全く同じだった。
おそらく駅のホームかなんかで落としてすぐ拾ってもらえたのだろう。イヤホンをしていて気づかなかっただけで、後ろから声をかけてもらっていたのかもしれない。
なんて優しい人間が多いんだ、落とし物がすぐ見つかる世界。
幸い定期入れの中に入っていたものに変化もなく、完全に無事に手に戻ってきた。
最寄りに着いた際に現金支払いした領収書を見せ、Suicaに記録されていた入場の記録を削除してもらう。この領収書も大事な役割を果たしてくれた。
よかった、よかった。
ワクチンで少しずつ痛くなってきた腕を押さえながら、今度こそ本当に帰路につくのであった。
真の帰宅
最寄り駅の駅員さんに、最初かなり面倒を見ていただいたため、お礼を言おうと寄った。しかしシフトの交代になってしまったのだろうか、会うことは叶わなかった。
その後、交番で登録してもらった遺失物センターに連絡を入れた。遺失物登録の解除の連絡をしたらお礼を言われることになった。「わざわざありがとう」という雰囲気だったため、見つかった後連絡がくることもほとんどないのだろう。
実際、ぶなが一昨年遺失物に登録してもらったものは結局見つかっておらず、解除できずじまいだ。登録解除を面倒でしない人もいれば見つからない人もいるだろう……。
ともかく、見つかってよかった。
ワクチンどころではない1日になってしまった。今度電車でものをなくした時のチャート記事にでもしてやろうと思う。今日はただの書き散らし。
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