ぶな記

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旅行の交通手段で2km走ることにした【茨城県観光】

水戸納豆の記事で茨城に行った話をした。

buna-simeji.hatenablog.com


茨城、何のために行ったかというとネモフィラを見るために行ったのである。これはまたいつか書こう。


しかしネモフィラでバカ有名な国営ひたち海浜公園は、1日そこで潰そうと思えば潰せるが、せっかく茨城まで来たなら少しくらい観光をしたいと思ったのだ。


白羽の矢が立った(言い方)のは、茨城県ひたちなか市にある「那珂湊おさかな市場」。


そこまで交通手段を電車かバスか徒歩しか持っていなかったぶなは公園から最寄り(1.9km)の阿字ヶ浦駅まで走ることになったのだった......。


那珂湊ひたち海浜公園との距離

まず海浜公園から那珂湊まで直で行くとどうなるかというと


ひたちなか海浜公園と那珂湊までの距離
ひたちなか海浜公園と那珂湊までの距離

こうなる。

8.8km。オンライン講義に飼い慣らされた大学生には歩くにしてもきつい距離だ。

なら自転車を使えばいいじゃないか。という話になるのはもっともなのだが、今回ぶなは東京駅から勝田駅までなんと電車で来ている。

自転車を借りる場所は調べた限り2箇所で、

の二択となる。
前者は返却するために勝田駅まで向かわねばならず、自転車移動をするにしても勝田-海浜公園-那珂湊-勝田のムーブはあまりにも無茶がすぎる。


後者は完全に海浜公園内の使用となるため論外である。公園内を散策するのに非常に良いのだろうが、中港まで行けないのが今回のツアーではアウトとなってしまう。


というわけで、茨城外から電車で突っ込んできてしまったぶなたちに自転車という手段は許されていない。

(ちなみに車で来ていた場合、15分もあれば公園から那珂湊まで行ける。ぶながPaper Driverでなければ簡単に解決できていた問題である)

ひたち海浜公園から阿字ヶ浦までの距離

徒歩で直接向かうのが厳しく、自転車も無理。車は言うまでもないとくれば、やはり電車を使うしかない。


幸い、那珂湊ひたちなか海浜鉄道湊線の駅の一つである。おさかないちばも駅から1km先とそこまで遠くない。



となると、まず
ひたち海浜公園

阿字ヶ浦駅

ひたちなか海浜鉄道湊線

那珂湊駅

お魚いちば

の流れが現実的だ。


阿字ヶ浦までの道のり
阿字ヶ浦までの道のり


ここまでは非常に良さそうだ。
まぁ2kmくらいなら、歩けない距離でもない。4月中旬は気候も暑すぎず寒すぎず。昼食前のお散歩とするには悪くないだろう。


と、歩き始めた12時25分

阿字ヶ浦発の電車


我々は都会の電車に慣れすぎていたのだ。

何を隠そう、ぶなは元々千葉の割と田舎の方に住んでいる。

田舎の方の電車あるあるとして

「次の電車が30分後」


というものがある......。



そう、ひたちなか海浜鉄道湊線も例に漏れず電車の発車間隔が長すぎるのだ。


ぶなが歩き始めた12:25時点で次の電車は12:40発。

それを逃すとなんと13:17まで電車が来ない。
結構来ない。

走るしかない

魚を食べるためにお魚市場に行くのに、鮮度をどんどん失わせるわけにはいかない。
できることなら早く行きたいし、37分もロスするのは勿体無い。

歩いて25分でも走れば15分くらいで行けるかもしれない


いざ!!!!
うまい魚を食べるために!!!

ぶなと友人は阿字ヶ浦駅に向かって走り出した。
ここ2年ほど、運動などしていないというのに。

旅行先で2kmのダッシュをキメる

まず500m走ったあたりでかなりきつい。
「これ、別に間に合わなくてもよくね......?」
という気持ちが頭を過ぎりまくる。


ぶなが1人だったら正直200mで諦めていたと思うのだが、
あろうことか一緒に走っていた友人。なぜか知らんが体力が有り余っていた。


そして辛そうなぶなに向かって聞いてくるのだ。

「どうした?行ける?」

過去に聞きかじった話だが、日本人はいいえと答えるのを嫌うので基本的に相手が質問してきたものに対して肯定的な答えを返すのだという。

ここで余裕綽綽の友人が「諦める?」と聞いてきていたのならぶなは大手を振って

「諦める!」

と答えていたのだろうが、あろうことか「行ける?」と問うてくるのでぶなは誘導されるがままに「いけます.......」と走り続けたのである。

Trap of the year


走り、最後の直線。


駅、及び線路の姿が見えてくる。
時刻は12:37。ギリギリ間に合いそうだ。
なぜか元気な友人ががんばれ!と鼓舞する声も正直聞こえないくらいに頑張って走り、駅を目の前にぶなは再度大きな田舎あるあるによる絶望を受ける。



改札が線路の反対側



発狂しそうになった。
やっと着いたと思ったら改札がぶながついた線路の反対側なのだ。

真っ直ぐ線路を突っ切れるなら突っ切ってしまいたい。
しかし時間はなく、急ぎ線路を渡れる踏切を探す。

あった。

50mくらい先。


結構遠い!!!


許せなさが募る。
これで目の前で電車が発車するなんてことになったらぶなは一生茨城を恨む。


踏切から駅までの実質往復100mを超え、2km走ってもまだ理由もなく元気そうな友人に切符を買わせ、無事電車に乗る。

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阿字ヶ浦からの切符

きっちり12:38に切符を購入するのに成功している。

とんでもなかった

電車の中で全力で息つぎをしていた不審者はぶなです。


呼吸が憚られるご時世、全力の息継ぎも結構恥ずかしかったし周囲の目が気になってしまった。悲しい世の中である。


というのは置いといて、ひたちなか海浜鉄道湊線の各駅のフォントがとても素敵だったことを残して今日の記事は終わりにしようと思う。

那珂湊のとってもとっても素敵なおしゃかな達の記事はまた後日なのである。
ぶなは旅行記を旅行のすぐ後につけるのが苦手なのである。

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那珂湊の駅のフォント


www.hitachinaka-rail.co.jp
これは那珂湊の駅だけを抜粋したが、参考上記サイトでは全駅の素敵デザインを公開している。
ちなみに那珂湊には湊の文字に猫があしらわれているが、これは那珂湊駅のアイドルである駅ネコをモチーフとしているそうだ。


興味がある人はぜひ駅サイトを見に行ってみてください。


そしてひたちなか海浜公園から那珂湊のツアーコースがいいなと思った人へ。

電車の時間を考慮に入れた上で公園を出発する時間を決めてください。

ぶなからは以上です。