人間には爪が生えていますね。
そんな爪をかじったり、いじったりすることで深爪にすることがあります。
深爪を自ら生成する人間がいるんですこの世には。
今日はここから真人間ぽい爪を生成するまでに至った経緯を恥を忍んでする話。
爪とストレス
深爪しがちなぶな。
なぜそんなに爪をいじってしまうのだろうか。
幼少期から家族にだめだと怒られ、幾度となくやめようと思ったものの、なかなか抜けきらない癖というやつである。
そういう若い内についた癖がなかなか抜けないことを「噛む馬はしまいまで噛む」とか「雀百まで踊り忘れず」とか言うらしい。勉強になったね。
やめようと思えばやめられるじゃないかと思いつつ、なぁなぁと生きてきたぶな。
案外周囲に指摘されることはなく(言われないだけ)のうのうと生きてきたぶな。
高校生あたりになってようやくこの癖がどのようなときに起きるのか判明した。というか理解した。
おそらく原因はストレス。
通常期や元気に生きているときは比較的爪も伸びる(当社比)のだが、テスト期間が来たり、ちょっと精神的にクるような漫画や小説を見たとき。不安になったり心配事が生じたとき。
目に見えてぶなの爪が短くなる。無意識下で爪をいじってしまう。
はっとなるまで気づくことはない。
ある程度不安等が落ち着いた際にふと我に返る瞬間があるのだが、そこではじめて自分が爪をいじっていることに気づく。
貧乏ゆすりやペン回しのようなものだと例えればわかりやすいだろうか。
このように染み付いた癖というものを治すには文字通り骨が折れる。バキバキに折れる。
今までに壊滅した対策
しかしこのぶな、大学生になってただなぁなぁと生きてきたわけではない!
頑張った挙げ句壊滅の一途をたどることになった数々の対策たちを紹介しよう。
もしかしたら同士がいて、これらの対策で百まで忘れないと言われた雀の踊りを忘れ去ることができるかもしれない。
一つずつ伸ばす
いじってもいい爪を決めといて、それ以外は無事に守り抜くという戦法。
悪くない戦法であり、案外うまくいったとはいえる。
しかし最終的に、中途半端に伸びた爪というのは目立って気になるのである。
目立って気になるということは無意識下で一番最初にターゲットにされやすいということになる。
撃沈。
最大保存爪枚数は4/10枚。
両手2枚程度の爪を保持することに成功した。
わさびをぬる
これまじでネットで見たとき頭悪いんかと思った。
母もぶなに対してこれを提案してきたことがあったが、まさか本当にネットに転がっていたとは......。
ほんの一瞬だけ試したことがある。
寿司についてくるあのわさびをこう、爪に薄く塗るんだが......。
いや気になるやん!!!!!
所詮たべもの......。なんなら別にわさび嫌いじゃないしそんな効かなかった。
手袋
邪魔、以上。
ストレス軽減
これはまぁ根本解決ですな。
根本解決できるようなもんではないので、難しいが、多少のストレスくらいなら軽減できるのでこれは一種ありかもしれない。
ぶなは不安を感じたときにもすぐ手をいじりたくなるので、さすがにこれは難しかった。
他のことにすり替える
癖を変えようってやつですね。
近くに握りつぶす用の消しゴムを用意して、勉強中や課題中はそれを掴みながら行うと。
結構いい案だったのだが、近くに消しゴムがない時はやはり爪いじりが始まってしまうし、何より片手を常に消しゴムで塞ぐのは割と難しい。
ふとした瞬間に消しゴムが手から離れること請け合い。
器用な人はできるかもしれないがぶなには難しかった。
爪にシールを貼る
見かねたぶな母がネイルシールという爪にシールを貼ることできれいにネイル(色を塗ったり絵を描いたりしてある状態)しているように見せる!というものを買ってきた。
これは......発想自体はとても良かったのだが、爪いじりの民が基本的に一般に売られているネイルシールが想定する大きさの爪を持っているわけがない。
そのため、まず大きさが合わないという点で貼るのに苦心した。
苦労して貼ったのもつかの間で、風呂に入ったところですぐに取れてしまった。やはり爪の大きさが合っていない分、密着力も弱いのだろう。
加えて、爪いじりの民特有の爪の柔らかさも影響してか、指を使った作業をすると爪がいともたやすくくねっと曲がり、それに伴いネイルシールが浮き、さらに剥がれやすさを助長していた。
短い爪用のシールがあればいいのかもしれないが、ぶなの家の近くの300円均一にはなかった。無念。
普通の人間の爪はぶなにはでかすぎる。
成功策
悪戦苦闘し続けたぶな。ついに成功策を得る。
爪を塗る
マニキュア、正確にはネイルポリッシュというものを塗った。
色をつけるタイプのものはネイルポリッシュと呼ぶらしい。
本作戦の利点・欠点を述べよう。
メリット
- 安い
- かじると不味い
- 長持ちする
- 爪が短いとかっこ悪い
- 目立たない
デメリット
- 乾かすのに時間がかかる
- 買うのに抵抗がある
爪塗りメリット①安い
これ、爪が伸びた素敵女性が店に行ってやってもらうものだと思っていたのだが(くそ偏見)、実は100円から家でできる。
普段興味のかけらもなかったので視界に入らなかったのだが、100円均一には割と棚の一角を使うほどネイルポリッシュがたくさん置かれている。ぶなの家の近くのキャンドゥも例外ではない。
ダイソーには一部200円のものも売っているが基本的には100円で買える。
ちょっといいものを使った方が伸ばす意欲が増すというのであれば、普通にドラッグストアに行けば良い。
ネイルホリックというトンデモ個数を取り揃えたやつが300円から買えるだろう。
爪塗りメリット②かじると不味い
爪を伸ばす上で結構大事。
コーティングされているようなものなので単なる爪いじりで爪を剥がしてしまうことも格段と減った。
まずあまりのストレスに爪に口をかけた瞬間異物感を感じるため、そこで気づく。
(それでもストップを掛けられないときはやはりあるだろうから一種のストッパー程度であるが)
爪をいじっているときも、コーティングされていることで爪に対する引っ掛かりがかなり減る(感じがした)ので、何もしていないときに比べて爪をいじった末に削れていた、ということも減ると思う。
わさびは所詮食べ物だったが、こちらは明らかに食べ物ではないので、どう考えても体に悪いことから、割と効果的に爪をいじる癖を減らすことができる。
爪塗りメリット③長持ちする
たかが100均、されど百均。
最近の百均は凄いということが身にしみた。
300円のポリッシュと比べても遜色ないほどに長持ちする。
具体的にはきちんと塗れば1週間は保つ。うまくやれば2週間くらいはいけそうだ。
風呂に入る直前に塗っていない限り風呂に入っても落ちないし、爪を用いた作業をしたところでそう簡単には剥がれない。
ネイルシールを貼っていた時に遭遇したやわらか爪が曲がる弊害も起こらない。爪に塗られているため、ネイルも一緒に曲がってくれる。4日目以降であれば曲がるのに応じて剥がれることもあるが、十分及第点であろう。
爪塗りメリット④爪が短いとかっこ悪い
メリットである。
どうして自分はこんな爪を持っているんだ!かっこ悪いなぁ!
はやく伸びてくんねぇかなぁ!
絶対のばしてやるからな!
という強い意志に貢献してくれる。
何度もいうがこれはメリットである。
爪塗りメリット⑤目立たない
ぶなの中のネイルをしている人間のイメージ、ド派手赤色ギラ石爪。
だった。
ドギャーンという効果音でもつけたくなるようなド派手な色!!
ゴシャーンという効果音でもつけたくなるようなゴテゴテの石!!!
そういうイメージだったのだが、案外そんなものは少なく、というか百均に行けばわかるがそんなものは少数である。
確かに普通の色づきポリッシュも存在しており、気分を上げたいという人はそちらを選べばよいのだが、爪も短いのに塗ることに抵抗があったり、性別的なイメージから避けたいと感じたりする人もいるかも知れない。
そんな人を安心させるような写真を撮ってまいりました。こちらをご覧ください。
キャンドゥで購入したJellyFishのホワイトジェリー色。
塗った本人も塗ってるかわからんレベルの薄色であります。
ちなみにこれ、あまりに色がつかなすぎて寂しかったので3回くらい塗り重ねてこれなので、一回だけ塗ったらまじでわからん。ばれないことこの上なし。
近頃「オフィスネイル」という、色が薄くてばれない感じのネイルが流行っているらしく、それに乗じたものを百均でも売っている。
こうしたオフィス用のものを使えばほぼほぼバレずに爪加工を施すことができる。しかも百円でだ。
爪を伸ばしている最中に塗るのにはかなり適していると感じる。
爪塗りデメリット
ここからはデメリットに移るが、正直大したことではないと思う。
まず乾かすのに時間がかかるという話。ちょっといろいろしても爪がよれない程度に乾かすには30分。完璧に何をしても大丈夫なくらい乾くのには数時間~半日は必要である。
ドライヤーの冷風をかけることで爪がよれない程度に乾かすのは時短できるが、完全な乾燥までは思ったよりかかる。
特に就寝直前に塗ると高確率で布団の跡がつくので若干カッコ悪さが目立つ。
ある程度後に時間が取れる時に塗ることになるだろう。
また、買うのに抵抗があるというのもわかる。
ぶなはそれほど爪に対してコンプレックスを抱いていたわけではないが、それでもネイルを買うのは抵抗があった。
百均の定員に「こいつ爪ないのにポリッシュ買うんか…?」とか思われるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていた。
おしゃれでもないのにこんな素敵アイテム買ってええんか?という気持ちも多少なりともあった。
がんばれ!気にすんな!
これに関してはいうことはない。誰も貴様の爪なんぞ見とらん。逆に考えると良く、客として生きている時に店員が爪を塗っていることに気づいたことがあっただろうか。
答えは否だ、よほど注視していないと人間の爪なんぞ視界には入ってこない。
ぶなは他のどんな作戦よりもこの作戦が最も効果があった。先に見せた爪のように、今ではまだ爪が柔らかく曲がってしまうものの、見た目だけなら真人間に近づくことができた。
一つの案として是非に参考にしてほしい。
最後に
最後にひとつだけ、ストレス性の爪いじりの民に大事なことを教えたい。
爪が短いことは多分悪いことじゃない。
そりゃあ、缶詰が開けられなかったり、見た目が良くなかったりということはあるだろうけど爪をいじってしまうことで別に死ぬことはない。
爪をいくら伸ばそうとしても、伸ばすことにストレスを感じたり、日常生活にストレスが多かったりする時期は爪を伸ばすのには向いていないとぶなは思う。
たまたま、12月末からぶながやらなければならないことが卒論だけだったということもあり、自己肯定感を高める一環として行った爪伸ばしである。
これが昨年や一昨年のように講義に課題にバイトにコロナの恐怖に怯えていた時期に試していても恐らく成就しなかったと思う。何事をなすにも時期は大事である。
思い立ったことは紛れもなく良いことだが、続かないときは時期も関係しているはずなので爪いじりの民は気長に爪を伸ばすと良い。
と、ぶなはお気持ちを述べておく。
追伸
ぶなは爪を伸ばすのをがんばったので、友人各位はぶなの爪が綺麗に生えそろっているのを見つけたら全力で褒めてください。
何卒よろしくおねがいします。
Twitter はじめました。
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