ぶな記

主に食べ物、みじんこ程度にプラグラミング

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献血が怖くても運次第では献血が好きになれる話

定期的に病院に行って採血をされている。

 

何を隠そう小学生の時に消しゴムハンコを作った際、勢い余って彫刻刀で指の腹にざしゅっと穴を開けて貧血を起こして以来血を見るのが大変怖い。

 

スプラッタ系が全部ダメな訳ではなく、自分のもの限定でダメという特殊な感じである。

 
今回は採血の話。

 

 

 

血が苦手な話に戻るが、当時倒れた原因はおおよそ検討はついていて、近辺でNARUTOのこれを読んだことが原因として予想される。

 

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小学生自分にとって血をたくさん出すと死ぬ、というのはかなり衝撃的だった。

子供自分、

 

たくさん=見たこともない量

 

という把握をしていたため、指の腹というなんともたくさん血が出る場所に穴を開ければそれはもう死ぬと勘違いして倒れたのだろう。安直でかわいいね。そんなんで死ぬかバカ。消しゴムハンコ作成禁止になるわ。

 

ともかく自分の血だけがダメなのだ。

高校の時はBBQ準備でタマネギと一緒に指を少し切っただけで保健室送りになった。

 

血を抜かれるのも大変不快で願い下げだったので血液型もいまだにわからない(それこそ出血多量の時に死ぬ可能性高い)*1

 

なのに採血。

 

血を採ると書いて採血。それも定期的に。

 

採血があるとわかっていれば定期的に通院なんかしなかったのだが、3度目くらいの通院で突如、

 

「じゃあ今日は病院が空いてるので採血もしちゃいますね〜」

 

軽い!!!!!無慈悲!!! 

 

となったのが1年ほど前。

21歳自分、記憶がある限り人生初の採血を突きつけられる。

 

いつもとは違う別室に案内され、怖くないヨォって顔をした看護師さんが挨拶をしてくる。怖いんですよ。伝わって欲しい。

 

採血する方の腕とか聞かれたけど

「ドッチデモイイデス……ドッチデモイイデス……(緊張に乾燥し切った喉が声を出さず2度目の発声)」

としか言えなかった記憶がある。

 

大丈夫よ〜って言ってた看護師さん、腕をもそもそ触って血管が細いことを指摘。水を飲めと言われた。余裕がないので「ウエエ...」という返事しかできなかったが。

 

ちょっとちくっとしますねぇと言って、刺そうとする。

「見ない方が怖くないと思いますよぉ」

なるほど、と目を閉じると視界が真っ暗になる。より腕付近に神経が集中するので余計にそわそわする。

 

何も見えん何も見えん!腕さわさわしてる!え、刺してる?もう刺した?まだ????

 

目を開けると針が刺さる。

 

(ああああああああ刺さってるああああああ)

 

「あれ、うまく行かなかったみたいねぇ。もう一回やるねぇ〜」

 

(あ......?????)

 

「ちょっとちくっとするねぇ」

 

(あああああ......刺さって......また抜けた...)

 

「あれ......ごめんね、もう一回やるねぇ......」

 

(あああああああああああ)

 

なんか3回くらい針刺された。まじで血管が見つからなかったらしい。この直後の母親とのLINEを発掘したので載せておく。

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2020年1月のLINE

 

まさぐられた て。

 

まじでめっちゃ血をお吸われになっておりますわって感じだった。アマゾンとかでおっきな蚊に遭遇したらこんな感じなんかなという感じ。ぎゅわーって感じ。

 

終わるや否や看護師さんが「顔が青くなってるね、本当に血が苦手なのねぇ」と言っていたのも忘れられない、だいぶ衝撃的な初体験になった。

 

 

あれから1年。今日は二度目の定期採血だった。

 

自分の家族も血管が薄く、どうやら遺伝的に採血しづらい腕を持っているらしい。となると、今回もどうせ血管をまさぐられるのだろうと覚悟を決めて来たのだ。

 

今日の私は朝から600mlのお茶を飲んできている!

水分たくさん血液サラサラ間違いなし!

 

ふぁっきゅー、ばっちこい!!!!!

 

今日も「痛くないヨォ」って顔をしてこの間とは違う看護師さんが出迎えてくれた。うひぃ。

血が怖いんですって言うと

「じゃあ寝っ転がったまんまでいいので手をぐっぱぐっぱしてくださいね」と指示を受ける。その通りにする。

 

次に「親指を内側に入れてぐーにしてくださいね」と指示されるのでその通りにする。

 

「血管が細いね」

 

(知ってた)

 

「これはやりづらいかもしれないね」

 

(知ってた)

 

「そんなにぐーにしなくていいですからね」

 

(知らなかった)

> 手を緩める。

 

「じゃあ針刺さったのでこのまま二本分、血液抜いていきますね。あ、でも二回刺すわけじゃないので安心してくださいね笑」

 

む.........?

 

いつの間にか採血されている......?????

 

この日本の蚊のような採血は一体......。私の知ってる採血じゃない......(一回しか経験してないのにお前が採血を語るな)

 

柔和な神様のような採血マスターに巡り合ってしまったらしい。今日の採血は自分史上のいい経験になったに違いない。看護師さん、いつの間にかおわってぽかんとする自分に向かって「気持ち悪いとかないですか?大丈夫ですか?」と心配までしてくれる。なんて女神なんだ。

 

これが......

 

†採血が上手な人†ってことか......!

 

よく採血が下手な人がいるとか上手な人がいるとか言うけど上手い人ってこんなに痛くないものなのかと感動した。一年もあればもしかしたら針的な技術の向上があったのかもしれないけどそんなのは知らん。

 

もう痛くなければそれでいい。

 

 

 

 

 

 

*1:ちなみに、ここで行っている血液検査は用途が違うものなので血液型を判別してくれません。私はここ以外のどこかで血を吸い取ってもらわないと血液型がわかりません。未だに「くわがた」とか言い張るのは年齢的にやばいのでそのうち行きたい。