冷蔵庫の霜。日常生活に置ける永遠の課題であり、電気代まで侵食しようとする害悪の権化。
そんな冷蔵庫の霜がぶなの家にも我が物顔で居座っていた。
こちらを御覧ください。

最高にヤバすぎ
今日はこいつを最速で溶かし冷蔵庫を完全体にするまでの話。
冷蔵庫の冷凍部分
今回ぶなの冷蔵庫がこんなになってしまったのは冷蔵庫の冷凍部分である。
冷蔵の強さを司る冷蔵スイッチを3以上にすると氷がつくれるという冷凍システムを備えた冷蔵庫、その冷凍部分が徐々に霜、否......氷を生成し続けた結果このような大惨事を引き起こした。
昨年の夏あたりから侵食は始まっており、特に冷凍部分を使用する予定も害もなかったため放置していたのが悪かった。
冬を超える頃から冷凍部分の下に備わっている引き戸は引けなくなってしまった。氷で固まってしまったのである。
一時期クッキー作りにハマり、チョコペンを常備していたのだが、キャンドゥの袋に入ったチョコペンは引き戸の中に閉じ込められてしまって早半年以上が経つ。
それでもまだ実害が無いと信じ続けて今年の夏が来た。
外気温との差がさらなる霜生成を加速させたのだろうか、冷蔵庫の氷の肥大化が加速度的に進んでいった。
流石にまずいと感じたぶな、市販のカッターで少しずつ表面部分を削り取ってなんとかこの夏を越した......はずだったのだが。
冷蔵庫が閉まらなくなった
ついに肥大化しすぎた氷が扉の方まで侵食し、冷蔵庫の扉が閉まらなくなった。
正確には扉は閉まるのだが、上半分、すなわち冷凍部分に当たる部分のドアのゴムパッキンが浮いている状態になってしまった。
近くに手を寄せると若干の隙間風が涼しい......これはすでに冷蔵庫ではない、何者かである。
溶かすしかない。
冷蔵庫溶かし作戦
最初、面倒くさがり代表ぶなは冷蔵庫の扉を開放しておけば勝手に全部溶けてくれるのではないかと思っていた。先に言うと最善を尽くしてもなお2時間かかったため、開放で勝手に溶かすのはかなり時間がかかる。おそらく1日放置しても難しいだろう。
というわけで準備。
- 冷蔵必須食料を保冷バッグにしまう。
- 氷を削れるカッター、アイスピックのようなものを用意。
- 冷蔵庫の電源を切る
- 溶けた水が床に浸水しないためのバスタオル
保冷バッグは調味料関係を全部入れた。冷蔵庫にしまわなければならないようなものは事前に極限まで減らしておくのが良いだろう。
氷を削れるものは必須、とは言い難いがあった方が後少しといった部分に止めを刺しやすくなるため(買うまでもないだろうが)家にあるなら用意したほうが良い。
氷は全部溶かすことを想定するため、バスタオル、タオルはそれぞれ2枚以上用意するのが吉である。用意しても水でだいぶ濡れるので水濡れ厳禁なものは遠ざけよう。
以上で下準備は完了。次に様々な方法で溶かしていく。
氷を溶かすのに最適な方法
熱湯タオル
まず試したのは熱湯タオル。ネットで「冷蔵庫 霜取り」と検索するとまず最初に出てくるのがこちらである。
沸かしたお湯に浸したあっついタオル・ふきんを氷に充て、少しずつ溶かしていくという戦法だ。
結論、
「焼け石に水」。
多少の霜なら十分かもしれないが、ここまで肥大化した氷になってしまうとまさに焼け石に水......というか流氷にマッチである。無理。
溶かす表面積が大きい場合には載せておくのも一つの手だったのかもしれないが、扉方面からしか氷を溶かすことができないため、今回は採用を見送る。
カッター
次にカッターで削っていく方針だ。
夏場、応急処置として何度か削っていたときもあったが、今回は全部の氷を溶かすことが目的だ。
結構氷も固く、ガスガス削っていくのはカッターの方が負けて折れそうなのが怖かった。

こうした冷凍室から飛び出た部分の氷を削りとるには最適解と言えただろうが、内部の塊を溶かすには力不足だった。のこぎりやトンカチなどがなければ無理だろう。そしてそんなものは普通の一人暮らしの家にはない。
扇風機と熱湯コップ
親にSOSを送り、案としてもらえたのは扇風機で外部の風を送り込む作戦だ。
電源を切ったとはいえ、冷蔵庫の中に氷があれだけ大量に詰まってるだけで温度は低く保たれている。そのため外部の風を冷蔵庫内に送り込んでやるだけで多少なりとも溶けるスピードが早くなるのではないかと考えた。
そしてそれだけでは溶けないことも重々承知している。
熱風を送ることが大事なのだ。
と考えて設置されたのがこちら。

熱湯コップの湯気を扇風機で直で当てる作戦
永久機関なのでは......?と喜んだのも束の間、コップはすぐ冷えるし扇風機はモバイルなので充電が切れる。結構役に立たない。
熱湯をかける、ということも思いついたが、この冷凍室、扉に近く設置されていることからばしゃっとかけると冷蔵庫外に水が飛び散ること請け合いである。家の中で水遊びをする趣味はないのでもう少し溶けてスペースができてからでないと熱湯をかけられない。
ストローやスプーンを使って少しずつ熱湯をかけてもいいかと試してみたが......流氷にマッチだった。燃えさしのほうがマシ。
ドライヤー
要は温風が当たればいいのである。
取り出したのはこちらの最終兵器。

ドライヤー。
こちらが本記事の生み出した最適解となります。ご査収。
ちなみに今までの対策をあざ笑うかのような効果を表した動画がこちら。
むっちゃ溶ける。
これこそが至高の氷溶かし選手権優勝の猛者。
ダイジェスト
ドライヤーが結構有能であることに気づいたため、携帯をセットし、タイムラプスでダイジェストを撮ることに決めた。
ドライヤーの使用に関して注意は3つ。
- 長時間の連続使用を避ける。ドライヤー自体を何十分も動かしていると壊れてしまうので、10分程度でドライヤーの電源を止め、今までに使ったタオルや熱風コップなどで時間を空ける。
- 同じところに当て続けない。冷蔵庫をこれからも使用していくことを考えると冷凍部分の扉を溶かし破壊したり、内壁を高温に晒し続けるのはあまり良くないだろう。いい感じに分散するように熱を与え続けるのがいいと思う。
- 水を適宜回収する。冷凍部分下の引き戸には溶けた水が貯まる。記事最後のダイジェストを見てもらえればわかると思うが、この引き出しは最後まで氷の呪縛に囚われており引き出すことができない。そのため中に溜まった水はふきんを用いて吸い出す以外に除去する方法がない。水が一杯の状況でドライヤーをかけると、引き出しに溜まった水が霧散し、飛び散る。とんでもないことになるため適宜水を回収する必要があることにも注意してほしい。
さぁこちらがぶなの2時間半におよぶ冷蔵庫の霜取りダイジェストである。
見どころは少しずつ冷凍部分の扉が全開になっていく前半の奮闘と後半の熱湯をかけてからの氷の勢いの良い溶け方。そして最後に小さくなった氷が溶けるのを待つまでもなく外れる様子の3つとなる。
ちなみに、長いこと霜に侵食されていた我が家の冷蔵庫、冷凍部分に棚があることを完全に忘れており、溶かし最中に突如現れた冷凍棚にぶなが一番ビックリしておりました。
反省
冷蔵庫の霜取り、ここまで時間が食われると思わなかった。
記事になったから良しとしようものの、二度とやりたいものではない。
冷蔵庫の内部に水分が入り込むことで起きるらしい霜現象、なるだけ冷蔵庫の開閉を減らし、かつ野菜や汗をかいたペットボトル等水分を発しそうなものは適切に処置してから冷蔵庫にしまうように心がけようと誓ったのだった。
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